わたしは命を描いている。
私は命を描いている。
私にとって「描く」こととは、
心に触れる感動や魂、命を結晶化させ、
まるごと絵に込めること。
きっかけは、スペインだった。
意識も考え方も生き様も、生きる姿勢のすべてが日本とは真逆の国。
ストイックにまじめに、自分の使命に真摯に生きる日本に対して、
スペインは根っから明るく楽しく、人生を、自由を、徹底的に謳歌する。
さんさんと煌めく生命力が存在していた。
その輝きを絵に込めていくこと、命を込めること、それが私の挑戦となり、
「描く」ことそのものの意味となった。私のスタイルとなった。
命を込める私の絵の旅は、いつしかスペインから世界各地へと広がりを見せ、
時をも超えて行く。
何十年もの歴史と空気をまとった古書に、現代を描き込んでいくのだ。
旅先で出会う、古くは100年も時代を経た古書の紙に、
その土地の現代の命を吹き込み、あらゆるものを超えてすべてを繋げていく。
旅、そして古書を通して、過去も現在も国境も超えて、命を繋いでいるように感じている。